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2017年12月5日、鹿児島・指宿市で行われていた第30期竜王戦七番勝負第5局で羽生善治棋聖が渡辺明竜王に勝利して竜王位を奪取。通算7回目の竜王位を獲得したことで、今年創設された叡王を除く将棋界の7大タイトルの全てで「永世」位を獲得する前人未到の記録を達成しました。同じ時代を生きていて幸せだなと思う人の1人ですが、また恐ろしい大記録を達成してくれたことになりますね。

7冠、永世位の大変さ

将棋をしらないと、永世位がどれだけ大変なのかがわからないというのがそもそもあるでしょう。

「だって、同時に7冠取ったわけではないんでしょう?」

なんて言われたり。いやいや、まあ20年くらい前に羽生先生は同時7冠も達成していますけれどね。


将棋の永世の称号はこんな獲得条件があります。今回羽生先生が獲得した永世竜王の場合は連続5期(最初に獲得して防衛4回で連続5期です)か、通算7期です。

永世王将なんて通算10期だけが条件ですからねえ。羽生先生が14歳でプロ入りして今47歳ですから33年のプロ人生ですよね。その中で少なくとも10年は王将のタイトルを持っていることになります。

とにかく勝ちすぎですごいんですよ。

かつて竜王戦で渡辺前竜王に苦杯を喫している

以前に羽生先生が永世7冠に挑戦したときに立ちはだかっていたのも、実は渡辺明前竜王なんです。

2008年の竜王戦では、挑戦者の羽生先生が3連勝したあとにまさかの4連敗。将棋界の7番制タイトルマッチで3連勝から4連敗したのはこれが初めて。劇的な

「タイトル奪取失敗」

をしてたんです。

そして2010年に挑戦するも2勝4杯で退けられてしまっています。

それから7年ぶりの挑戦でついにリベンジし、達成したんですね。単純に7年ぶりといっても強者揃いの将棋界で7年に1度挑戦するのだって本当は大変ですし、この間に羽生先生は40才から47才になっています。

たとえスポーツじゃなくったって、40から47の7年間、プロトップの力量を維持し続けるってどういうことなんでしょう……。

今年は世代交代が見え隠れた苦しい年だった

2017年が明けた時、羽生先生は3冠王でした。ですが、王位戦・王座戦を共に20代の棋士に奪われ、僕は密かに世代交代だとか、年齢の限界的な部分を感じていました。

が。

竜王戦はプロ棋士全員どころか、ここに女流棋士やトップアマチュアまでが含まれる棋戦。ここでトーナメント戦を勝ち抜かないと挑戦権を得られないというタフな大会なのです。ここを勝ち切って47歳で挑戦権を取りに行く底力を見せました。

渡辺先生も30代の指し盛り。正直楽じゃないだろうなと思ったら4勝1敗での奪取です。なんという強さでしょう。世代交代、まだまだ許さなさそうです。

次は通算100期だ

8大タイトルのタイトル奪取・防衛・優勝の合計が、この竜王戦の勝利で99になりました。あと一度、何かで防衛・タイトル獲得すれば通算100期の棋戦優勝です。

もちろんこれも前人未到の数字です(現在の99だって前人未到ではありますが)。

同世代に生きていて良かった

2017年の将棋界は藤井
僕は羽生先生の一つしたの46才。小学校5年の時に、小学生の将棋大会に出ている羽生先生を見たことがあったような記憶があります。当時は広島カープの帽子をかぶっていたんですよね、確か。

そんなころから見ていた人が19才で初タイトル(これも竜王)を獲得してから棋界の第一人者となり、その力を30年ほど維持し続けて、今なお強さを見せ続けている。

昭和のころ大山康晴15世名人とともに人生を歩んだ人も幸せだと思っていると思いますが、それに負けず劣らず僕も幸せですよ。

もっともっと、羽生先生には頑張り続けていただきたいです。

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