岐阜

オグリキャップ原点の地・笠松競馬場はウマ娘・シンデレラグレイファンにも愛される場所だった #岐阜旅

2023/10/01

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オグリ1着!オグリ1着!オグリ1着!オグリ1着!

1980年代以降の第二次競馬ブームの立役者の1頭で、もう終わったと言われた1990年の有馬記念でオグリキャップが引退レースVを飾った際、アナウンサーは興奮交じりにこう実況していました。たしかぼくは、趣味で通っていた将棋道場のテレビでその映像を見ていたと思います。

当時ぼくは19歳、馬券を買えない年齢だったけれどテレビで競馬を観ることは多く、オグリキャップのブームも良く知っていました。だからこそ、岐阜の笠松競馬場でデビューし、中央競馬に移籍して数々の名勝負を演じてきたオグリキャップのルーツとも言える笠松競馬場に、いつかは行ってみたかったんです。

2023年9月、盟友とも言えるサイトの取材で関ケ原近辺のプレスツアーに行っていたのですが、先乗りして笠松競馬場に行ってきました。運良く笠松競馬場の開催日(レースが行なわれる日)だったのです。

岐阜羽島駅から笠松へ

笠松競馬場のある名鉄笠松駅には、新幹線停車駅では名古屋駅や岐阜羽島駅から名鉄に乗り換えて一本です。今回はホテルを予約した岐阜羽島から名鉄竹鼻線に乗って行きました。

新幹線の岐阜羽島から名鉄の新羽島駅に乗り換えます。鰻の寝床のような駅の作りで、間口の狭い入り口でした。

単線の電車に乗るのは久しぶりでした。すれ違うときには複線になる駅で待ち合わせるんですよね。

新羽島駅から20分超。終点から終点への移動で、笠松駅に到着です。ここが、あのオグリキャップが育った笠松か。

駅から少しあるくと自動車が通る道路と土手があります。

土手を上ると、そこから見下ろすように笠松競馬場の入り口が飛び込んでくるのでした。

オグリキャップ像がお出迎え

正門入ってすぐ左にはオグリキャップ像が。僕を出迎えてくれました。

オグリキャップとオクノキャップ。

でかでかとオグリキャップのパネルも飾られていて、今でもアイドルホースなんだなあ、と。感慨深いです。

人気マンガに出てきたあのお店で舌鼓

訪れたのはお昼時。大きなレースがあるわけではないので、まずは腹ごしらえです。

2023年時点でオグリキャップ・笠松といえば、リアルな競馬よりも人気ゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」(以下 ウマ娘)や、そのメディアミックスマンガ「ウマ娘 シンデレラグレイ」(以下 シンデレラグレイ)でご存じの人も多いでしょう。

シンデレラグレイでは、第1巻~第2巻で笠松を取り扱っています。オグリキャップはそのままオグリキャップとして擬人化。笠松競馬場は「カサマツレース場」と名称は変わっていますが、場内の様子は笠松競馬場そのものです。

第7R(第7話)「ジュニアクラウン」の回では、実際の競馬でもウマ娘上でもオグリキャップのライバルとなるタマモクロスが登場し、カサマツレース場内のお店できしめんを食べているシーンが出てきました。

©漫画:久住太陽 脚本:杉浦理史&Pita 漫画企画構成:伊藤隼之介 (原作:Cygames)

このお店、実在していたんですよ。

ドーン。

マルキンさんというお店です。

店内にはタマモクロスのフィギアやオグリキャップのアクスタが飾ってありました。

オグリキャップが描かれたレースポスターも掲出されていましたよ。

タマモクロスが食べた(とセリフで語っている)きしめんを注文しました。優しい出汁で美味しかったです。

まあ、きしめんは〆で、その前にビール大瓶とたこ・まぐろの刺身に、名物のどて煮も頂いたわけですが。

ゲーム内設定で、オグリキャップの小さいころの夢が「どて煮」になることと書かれていたので、聖地巡礼としては食べない訳にいきません。

甘辛く、柔らかく煮込まれたモツ煮で、美味しかったですよー。ビールによく合う!

スタッフの方もとても気さくで優しくて、シンデレラグレイ掲載時のマル秘話も聞かせていただきました。笠松競馬場に遊びに行かれた方は、ぜひマルキンさんを訪れてみてください!

スタンドとコースが近い競馬場

競馬場に詳しいわけではありませんが、笠松競馬場はコースがコンパクトだと言われています。東スタンドから西スタンドまでうろうろしても、さして時間はかかりませんでした。

コースから名鉄が走る姿を見られるのも雰囲気あります。もちろん名鉄に乗っているときに笠松競馬場を見られます。


笠松競馬場はスタンドとコースが本当に近いんです。柵を2つ挟んだすぐそこがコースです。

カメラマンに優しいところだからか、平日・小さなレースしかない日に訪れたのに、カメラマンが何人もいましたよ。

望遠レンズを持っていなかったのに、このサイズで競走馬を撮影できたのには驚きです。斜めになっているのはさっき飲んだ瓶ビールのせいです。

なお、馬券はちょい負けでした。そもそも少ししか買っていませんでしたけれど。

ビジョンはこんな感じ。

場内には「勝運稲荷」がありました。

お賽銭入れてお祈り。あたりませんでしたけれど。


シンデレラグレイでオグリキャップが笠松音頭を踊ったステージもありました。

©漫画:久住太陽 脚本:杉浦理史&Pita 漫画企画構成:伊藤隼之介 (原作:Cygames)


これこれ。

オグリ愛に溢れる競馬場だった

平日昼間の笠松競馬場は、まあまあ閑散としてはいましたが、のんびりできる楽しい場所でした。

「っぽい」焼きそばや

「っぽい」たこ焼きも頂きましたよ。


オグリキャップ像の裏には「オグリの絵馬掛け」があり、良く見てみると……


シンデレラグレイを描いている久住太陽さんの絵馬も。ファン必見ですね。


ウマ娘ファンが多く訪れていることが分かる競馬場でした。

競馬ファン・ウマ娘ファンなら一度は訪れたい、笠松競馬場でした。

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