君の名は。 映画

(ネタバレあり)地上波放送「君の名は。」見たことのある人向け再チェックポイント

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2018年1月3日、21時からテレビ朝日系列で、2016年に大ヒットしたアニメーション映画「君の名は。」が地上波初放送されます。公開当初に観て久しぶり、という方も何度も観たよ!という方もいるかと思いますが、この2ヶ月で60回は再生している僕からマニアックな見方をご提案します。

ネタバレありなので、未見の方は一度ご覧になってから再度この記事を読んでくださいな。割と長いです。

御神体のそばで三葉と瀧が会って以降の三葉の表情に注目

これは60回以上再生した僕が初めて「君の名は。」を観る人へ3つのアドバイスで書いた内容でもあるんですけれど、ネタバレありなのでもうすこし詳しく書きます。

物語終盤の入り口で、時空を超えて三葉と瀧がついに出会いますよね。そのときに二人が会話するシーンは2分程度なのですが、わずか2分の間に三葉は本当にさまざまな表情を見せます。初めて会ったにもかかわらず、どれだけ三葉が瀧に心を許していたかが分かります。

嬉し涙を見せる
(C)2016「君の名は。」製作委員会

口噛み酒を飲まれて恥ずかしい
(C)2016「君の名は。」製作委員会

組紐を髪につけて「どうかな?」
(C)2016「君の名は。」製作委員会

瀧に呆れてみせる
(C)2016「君の名は。」製作委員会

序盤ではむしろ自分を抑え込んでいる三葉でしたが、初めて瀧と入れ替わった時に瀧の生活を楽しむところで豊かな表情(顔は瀧)を見せはじめます。そこは瀧の生活の中での話ですが、三葉が三葉としてこれだけの表情を見せるのはこのシーンが初めて。序盤での女の子らしい表情は、テッシーの「カフェにでも行かんか?」に反応した時の顔くらいしかありませんからね。

そしてその後、役場のお父さんに交渉すべく湖畔を走り転んだ三葉。
そこで瀧の「好きだ」という手に書かれた言葉を見て立ち上がり、再び走り出します。

(C)2016「君の名は。」製作委員会

傷ついても再び走り出す三葉の決意。走り出す直前に見せたダンコたる表情。糸守の人々を守る使命と、恋愛対象でもあり糸守を救ってくれようとしてくれる瀧(この瞬間は瀧の名前を忘れているけれども、確実に恋愛感情が芽生えている)の期待に応える決意を秘め、凛とした力強い目で、ただひたすら前を見据えています。冒頭ではウジウジしていた三葉でしたが、瀧との交流を通して、短い間に人として成長を見せました。個人的にはこの時の三葉の顔が一番好きです。

父のとしきも、自分の娘がこんなに決意に満ちた力強い目をするとは思ってもいなかったのではないでしょうか
(C)2016「君の名は。」製作委員会

瀧と会ってからの三葉は、とても豊かな表情を見せる魅力的な女の子であることが分かります。たった一人との出会いでこうも人は変わるのか、と思わずにはいられない、劇中で最も好きなシーンの一つです

瀧の姿での三葉の東京生活

これ、映画内のスマホ画面などから想像するしかなく、しかもすぐにスクロールしてしまうので、ぱっと見では何をしているかわかりません。しかし三葉、初めての東京生活を結構満喫していた様子が見て取れます。

東京生活が想像できるスマホの日記タイトルが見えるシーンは、お互いの生活シーンを「前前前世」にあわせてドライブ感たっぷりに映し出しているところと、奥寺センパイと司と3人で糸守高校を訪れた際に三葉の日記データがボロボロと消えゆくシーンで確認できます。

一瞬でスクロールされてしまう場面ですが、詳細に語られなかった三葉の東京生活が想像できます。 (C)2016「君の名は。」制作委員会

9月7日「東京生活2」

原宿と表参道でパニーニざんまいをたのしんでいます。

具材まではわかりませんがハシゴしているところをみると、そうとう楽しんでいたのでしょうね。男性である瀧の身体を使って、ガツガツ食べていたのではないかと思うjと少し微笑ましくなります。

9月9日「東京生活3」

お台場水族館に男子二人と、と書かれています。男子ふたりは、まず司と高木のことでしょう。

僕の感覚ですが男3人で水族館に行く趣味がないので(今時の高校生はしらないけど)、きっと高木や司と「今日どこいく?」みたいな話をしている中で「水族館にいこう!」と瀧に入った三葉が言ったんじゃないですかね。二人はともかく、三葉はちょっとしたデート気分で楽しかったことでしょう。

ほかのシーンで出てくる、瀧からの「禁止リスト」に『司とベタベタしない』という項目があります。こういう時に現れていたんじゃないでしょうか。

9月12日「東京生活4」

この日は日記が二つありますね。
・展望台巡りとフリーマーケット
・お父様の仕事場訪問@霞ヶ関

です。

月曜日の日記なので、放課後の移動としては割と大きな距離がありそうな気がします。

お父さんの職場が霞ヶ関にあるということは、その付近の展望台がある場所・フリマがある場所に行ったんですかね。

フリマはわからないけれど、展望台だとまあまあ霞ヶ関に近い貿易センタービルとか、学校の近くにある都庁の展望台とか、そういう場所に行ったのでしょう。糸守の街並みしか知らない三葉からしたら、展望台から見る東京の景色は都会感に満ち溢れていたのではないでしょうか。

9月16日以降の日記は廃校となった糸守高校のシーンで

三葉の日記の後半は荒廃した糸守高校で消えゆく三葉の日記を呆然と眺める瀧のシーンでわかります。

(C)2016「君の名は。」制作委員会

9月16日「東京生活5」

下北沢で古着屋さん巡りをしています。学校が新宿にあることを考えればそこから電車で10分程度。瀧の身体に合わせても仕方ないけれど、女子の服をみるのは楽しかったことでしょう。

9月19日「東京生活6」

「バイト慣れてきたかも〜」というタイトルが付いています。カフェに憧れていた三葉ですから、おしゃれレストランで奥寺センパイと一緒にしていたアルバイトは楽しかったんでしょうね。

9月20日「東京生活7」

(C)2016「君の名は。」制作委員会

その奥寺センパイと渋谷でお茶を飲んでいます。

三葉が初めて瀧の身体に入ってアルバイトをこなした帰り道のシーンで一瞬、路線検索の画面がでてきます。そこで恵比寿から四谷へのルートを調べている描写がありました。ここから、バイト先は恵比寿にあったであろうことが想像できます。瀧の帰り道は代々木経由で四谷だったので渋谷は通り道。奥寺センパイとデートするには良い場所ですね。

9月24日「東京生活8」

鎌倉でカフェ巡りをしています。

いやあ、鎌倉もおしゃれスポットですもんね。お寺巡りもよし、カフェ巡りもよし、海も近い。高校生には飽きない場所だと思います。

9月29日「東京生活9」

バイトで「また」怒られちゃった、と書いています。お互いの生活を報告する必要があるのでネガティブなこともきちんと書かないといけません。

しかし、この「また」というのはどの程度の、どの頻度のことなのかはよくわかりませんね。19日には「慣れてきたかも」と書いているくらいなので、怒られた理由は最初の頃とは違う理由なのかもしれません。

10月2日「東京生活10」

奥寺センパイと東京デートを取り付けた報告ですね。これは映画の中で描かれています。瀧と三葉の最後の交換日記です。

こうしてみると三葉が瀧の身体に入ったのは都合10日間。その間に瀧の、三葉の、いろいろなところを知ってお互い好きになっていったのでしょう。

優しさが伝わる瀧からの日記

三葉の報告は東京をエンジョイするものが多く書かれているように思いますが、瀧も報告しつつも三葉に優しい言葉をかけています。三葉の日記ほど網羅されていないのですが、本文でわかるところから確認してみましょう。

(C)2016「君の名は。」制作委員会

「ど田舎生活4」と書かれた、瀧からの9月12日の日記。美術の時間にイヤミな3人組に向かって机を蹴り飛ばした日ですね。

その中で

「どこの誰だか知らんが、お前はもっと堂々と生きろ。」

と書いているんですね。三葉の身体に入るのは4回目。そろそろどういう人物だかわかってきたころだと思うのですが、きっと瀧は三葉に対し、そんなうじうじしていないで自分の思う通りに生きていいんだよ、ということを伝えたかったのではないでしょうか。

ややぶっきらぼうではありますが、瀧の三葉への優しさがにじみ出ている一言です。

繭五郎の大火が出てくるのはおばあちゃんの言い伝えだけではない

糸守の、そして宮水家の大切な言い伝えが残された書類が全て失われてしまった昔の大事件「繭五郎の大火」。ぱっと見、映画の中では組紐を編んでる際に一葉(おばあちゃん)が三葉・四葉(妹)に語って聞かせるシーンでしか出てこないように思えますが、実は微妙にほかにも登場しているんです。これ、録画して再生しないとぜったいに見つけられないとおもいます。

高山の宿で瀧が見ていた資料

一つ目は、瀧が奥寺センパイと司とともに高山を旅し、宿泊した旅館で見ていた資料の中。

(C)2016「君の名は。」制作委員会


部分拡大
(C)2016「君の名は。」制作委員会

組紐の解説記事が出ているんですが、いやあこの映画すごいなと思ったのは、この組紐の説明も、きちんと文章が書かれているんですよ。

で、その文章を良く読んでみると、組紐の使用用途について記された資料が繭五郎の大火で消失したとされている、という記述があります。

テッシーが見ていたWebサイト

糸守高校の部室で三葉とさやちん・テッシーが避難計画を練っている際に、テッシーはインターネットを使って、糸守湖が隕石湖であることを説明します。

(C)2016「君の名は。」制作委員会

この絵をよく見てみると、ピントこそボケていますが画面下部に

「5.繭五郎の大火」

と見出しが書かれているんですね。

糸守のトピックの中で5番目に重要な事柄だったという可能性もあり、繭五郎の大火はやっぱり、200年を超えて語り継がれるほどの事件だったということができますね。

ちなみに「糸守」という名前や「繭五郎」という名前から、養蚕が主要産業だったんじゃないの?と想像できたりもしますよね。

隕石落下に関する補足事項

ティアマト彗星の落下に関してはビジュアル的に重要ではあるものの、詳細についてくわしくは語られていませんでした。劇中に出てきた新聞・雑誌・ネットの画面から得られる情報をよく見てみると様々な情報が得られます。それをご紹介。

糸守高校は被害範囲外。糸守町役場は家屋半壊エリア

(C)2016「君の名は。」制作委員会

この画像とその他地図情報を確認すると、位置関係がわかります。画像右下を見てみるとスケールも書かれており、距離感もおよそはつかめるようになっていますね。

宮水神社が湖の北、糸守高校が湖の南にあったのですが、糸守の町役場は南西、糸守小学校や御神体は北西にありました。

糸守湖の直径が900メートルくらいだったと上記画像から想像できます。直径×円周率÷2が円周の半分。湖ぴったりの直径の半分で1.5キロメートルくらい、宮水神社から糸守高校まででも移動距離にして2キロメートルくらいだったのではないでしょうか。

この距離感は、終盤で御神体近くから町役場まで三葉が走る距離のリアリティにもつながってきますので大切です。

ティアマト彗星の最接近時刻は19時40分くらい。彗星落下は20時42分

(C)2016「君の名は。」制作委員会

最接近時刻を彗星の落下時刻と勘違いしてしまうと、三葉が走って町役場まで行き、最終的にすべての町民が避難するところの時間軸がおかしくなってしまいます。それだけ時間的に際どいシーンでした。彗星の落下時刻は何箇所かで20時42分と出てきますので、そこを忘れないようにチェックしておきましょう。

国立天文台の日の出・日の入時刻の一覧表によりますと、岐阜の2013年10月4日の日の入時刻は17時33分。

かたわれ時をほぼ日の入の時刻の直前と考えれば、瀧と話し終えた三葉はここから3時間の間に

・発電所の爆破
・お祭りで声かけ
・役場に行き父親を説得
・避難完了

まで完遂したことになります。糸守湖畔の生活圏の避難を考えると町民は最大約3キロくらいの避難をしなければならなかったので、避難指示は1時間前には出ていたことになりますよね。父親の説得は19時30くらいまでに行ったと思われます。こんな時間感覚でドラマを追いかけてみてください。

三葉(中身も三葉)が最後に父に会ったときの父の反応からわかること

(C)2016「君の名は。」制作委員会

町民を避難させるために三葉(中身も三葉)が最後に父のとしきを説得に行くシーン。そこには一葉と四葉もいました。一葉はこの日の朝、三ツ葉(中身は瀧)から、彗星が落下することを伝えられています「信じる人はいない」と瀧に答えた一葉ですが、それは文字通り町の人に語っても信じないということで、としきの所に伝えにきたのでしょう。

このシーンのとしきの言葉は

「三葉…。お前まで、また」

です。

その後、三葉の断固たる決意の表情を見たとしきはハッとし、避難指示を出すことになります。

「お前まで」には、おそらく一葉と四葉が訪れた際に避難指示の話を持ちかけられたことが考えられます。「まで」というのは「義母さんと四葉だけでなく、お前まで」の「まで」でしょう。

「また」は、一葉さらに三葉、という意味と、三葉(中身は瀧)が同日の早い時刻に避難指示の相談に行ったことに対する「また」なのだと思われます。

そしてここで、ダンコたる三葉の顔をみて、これまでとは違う強い何かを感じたということになります。サイドストーリーの小説などを読むとこのときの決断の背景が詳しく語られていたりするのですが、それを抜きにしても宮水の力をとしきは知っていたでしょうし、宮水の女性が揃って町の危機を語っているところに決断すべきポイントだということがわかったのでしょう。

としきからしてみるとこの日は

・三葉(中身は瀧)が避難に関する相談をする
・一葉が避難に関する相談をする
・三葉(中身も三葉)が断固たる表情で最後の談判に来る

という流れになっているのでした。半ば絶縁状態にあった宮水の人が伝えにきた危機に何かの真実を見たのでしょうね。

なお、糸守町役場は半壊地域にありました。また三葉が死者名簿に掲載されていた並びにとしきの名前がなかったことを考えると、この時間に執務室にいたとしきはどちらにしても存命だっと思われます。

ティアマト彗星は直接宮水家に落ちている

(C)2016「君の名は。」制作委員会

画像を見れば一目瞭然です。「宮水神社付近に落ちた」といった表現は垣間見えるのですが、映像をスローで再生することで、初めて宮水家にダイレクトに落ちたことがわかるんですね。最初にこの絵を確認したとき、業の深さみたいなものを感じました。

序盤での三葉の舞に出てくる龍や龍の動きが彗星を意味している、みたいな話はここでは書きませんが、宮水家と彗星が濃い関係にあることがよくわかりますね。

最終盤の月日が流れるシーンに登場する人物

最終盤、雪が降って三葉と瀧がすれ違い、やがて春が訪れます。春の訪れとともに人々の生活シーンが出てくるのですが、そこに出てくるシーンは彗星事故をまぬがれた糸守の登場人物の今の姿です。

花屋の青年

(C)2016「君の名は。」制作委員会

一番左の彼。
(C)2016「君の名は。」制作委員会

花屋で、霧吹きで植物に水を与えている人物。これは三葉に入った瀧がバスケットボールをしている時に顔を赤らめている男子生徒の中の一人です。

ちょっと司に似ていますよね。

丼を食べる女性

(C)2016「君の名は。」制作委員会

お店で丼を食べている女性がいますが、これは糸守高校で三葉に嫌味をチクチク言っていた3人組の一人です。髪型が一緒。

おひとり様で牛丼を食べるとは、やりますね。

なお、調味料の器の形状などから、この牛丼屋は吉野家でなく松屋がベースになっていると思われます。

コンビニの店員

コンビニ(ローソン)の店員で、牛乳を手にしている男性も、糸守高校で三葉に嫌味をチクチク言っていた3人組の一人です。

隕石落下から5年くらい経っているはずですが、牛丼の女子とともに髪型など変わらず、わかりやすいですね。

背中を見せた3人は…?

(C)2016「君の名は。」制作委員会

(C)2016「君の名は。」制作委員会

その直後に出てくる、ゴミ出しをする髪の毛の長い女性と、不動産屋で物件を探すカップルの後ろ姿。これはそれぞれ、糸守高校の3人組の一人、そしてテッシーとさやちんのカップルではないかと推測しています。

顔が見えない以上はあくまで推測ですが、登場人物や流れとともに考えてみると、その説が有力なんじゃないでしょうか。

確認すべき見所が満載だった

と、これだけの見どころを探しているうちに僕の視聴回数は60回を超えていたんですけれど、君の名は。は大好きな映画になりました。

美しい描写の映画でもあり、ディティールまでしっかり描き(書き)こまれています。これは設定がとてもしっかりしていたんだろうと想像できます。

思わず何十回も楽しんでしまいました。録画できるチャンスがあったら、ぜひ録画して細かいところにこだわってみてください!

※画像はすべて「君のなは。」からキャプチャしたものです

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