インターネット 個人情報とか

Office.comで「ユーザーは広告在庫ではない」と言い切ったマイクロソフトの英断

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女子レスンリング強すぎでしょ!わかっちゃいたけど!!
おはようございます。@odaijiです。

Office.comでは、メールの内容を除かない
米マイクロソフト、新しいWebメールサービス「Outlook.com」(さらに同社はプライバシーへの配慮を強調し、メッセージ本文や添付ファイルの内容を広告主など第三者に渡さないと説明した。つまり、メールの会話内容に関連した広告が表示されることはない。共有するコンテンツや接続するSNSアカウント、個人情報などについてはユーザー自身が管理できる。 の下りがあります)

このニュースは個人的には大きな驚きを感じました。かつて私のブログエントリーの中で

もはや無料インターネットサービスのビジネスモデルは「個人情報モデル」だ。

という記事を書いている通り、無料インターネットコミュニケーションサービスは、その利用者の個人情報、連絡先情報、メッセージの内容を事業者が抜いて、それを元に「より利用者に興味があると思える」広告を配信していることによって収益を得るのが当たり前だと思っていたからです。

保険の契約の特記事項のように分かりにくい表現で、事業者はどれだけ個人情報を抜いてきたか。

また、利用者および周辺個人の情報を事業者がやり取りしてしまっている例は、私の過去のブログエントリーにある

Tポイントカードが大変なことになってきた!?
諸刃の剣アプリの「LINE」

でも述べてる通りです。
また、Yahoo!メールも内容を覗くことによって
興味関心連動型広告『インタレストマッチ』のご紹介

ということを行っているのは、知る人ぞ知る内容です。

LINEでは自分どころかアドレス帳の中に知人の情報まで勝手に扱われ、Yahoo!メールではメールの内容を覗かれ、ここに紹介はしておりませんが、Facebookだって個人の嗜好を元にした広告を流しています。

これが世の中の実態なんです。。インターネットで広告を取り扱うことで儲けている事業者は本人が意図していない個人の情報を使ってビジネスをしている。そう言っても過言ではないのです。
ソーシャルネットを楽しむ我々は、その利便性のみに目を向けることが多いのですが、そこに潜む「個人情報ダダ漏れ」という落とし穴には気づかない、また、気づこうとしないことが非常に多いように見受けられます。

無邪気に「LINEイイヨー」と言っている大人の多いこと、多いこと。
これは個人の連絡先情報を全部事業者に持っていかれて、パソコン版と組み合わせると多くの個人の情報が見られてしまうけれど、そのリスクを乗り越えてすら得られる利便性が大きなサービスだよ!
こうやってLINEを勧めている人は見たこと有りませんね。

そんな中の、冒頭のマイクロソフトの英断は、賞賛してあまりある決断。メールの内容は覗かないって、他に収益のある企業でないと、なかなか出来ることじゃありません。

嘗てマイクロソフトは情報セキュリティの面で弱い弱いと言われ続けてきました。その都度叩かれ続けたマイクロソフトは少しずつ前進しています。もちろんまだまだ不足している部分はありますが、取り組みとして真摯に感じることが多いです。

情報セキュリティの取り扱う領域が個人パソコンやサーバーなどの閉じられた領域から、インターネットの様々なサービスに広がるにつけて脅威の数も種類も増え、一見合法だけれど利用者が知ったら不快極まりないものも多くなりました。そう、プライバシーの侵害です。

その世界においてのマイクロソフトは、優良企業になった、という感触があります。
叩かれ続けて、こらえて、地道にセキュリティ向上に向かっていった成果が、今出てきたと思います。

この調子でマイクロソフトには頑張ってほしい。訴える力としては弱いかもしれないけれど、Googleにはどうひっくり返っても出来ない、プライバシー情報を守りながらソーシャルなサービスを展開していく企業になってほしい、そう願ってやみません。

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