よしなし事 メール

「お世話になっております」「ありがとうございます」は辞書登録しない

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パソコンやワープロで日本語入力するときに欠かせないのは「辞書登録」ですよね。定型文を書いたり、ブログでHTMLを部分的に書く時などには日本語入力ソフトのユーザー辞書や、スニペットツールの登録が欠かせません。フリックという特殊な入力方法のスマホだと、フリックにうまく合わせて辞書登録するとか、技はいろいろあるものです。

でも、メールの挨拶などでよく使う「お世話になっております」「ありがとうございます」は、辞書登録したくないんですよね。

自分の中で「心がこもる」の境界がある

簡単なことです。お世話になっております、を辞書登録すると「お世話になってる感」が自分の中で薄れるし「ありがとうございます」を辞書登録すると感謝の気持ちが自分の中で薄れるからです。

そこが薄れない器用な方はそれでいいと思うんですけれど、僕はだめなんですよね。辞書登録をすると

「効率化」=「作業」

という感覚が出てきちゃうんですよ。

逆に言います。僕がメールやSNSでありがとうございます、って書いてるとき、これは掛け値なくありがとうございます、って思ってます(書いてないからといって一切思ってないわけじゃないけど!)

そういえば年が明けないと年賀はがきを書かない人だった

この1、2年は年賀状を出さなくなっちゃったんですけれど、それ以前、もう20年くらいは年が開けてからでないと年賀状を書きませんでした。

理由は同じです。年末に「あけましておめでとうございます」というのが嘘をついていると思っているから。

要は年賀状って、お年賀の挨拶にいけない方に対してはがきで失礼します、的なポジションだと思っていたんですよ。それを前の年の年末に、しかも文章部分まで印刷で年賀状を作ってしまうというのは、自分のスタイルとしては有り得ないんです。

この数年はFacebookやTwitterなどで「あけましておめでとうございます」って書き込んだり、年が明けてから仲の良い方にお年賀DMを送ったりします。これはちゃんと年が明けていますから、自分の中の整合性が取れているんです。

はがきを出していたころは元日・2日は毎年本当に忙しくて、年末に年賀はがきだけ買っておいて裏面の絵の部分だけ印刷。

年が明けてから個々人へ向けたメッセージと表の住所・名前を下手でもなんでもいいから手書きで書いていました。

仕事先の人にコピペで挨拶できない

話を戻してメールなどで「お世話になっております」って書く場合です。

今、メールのやり取りをするのって仕事のやり取りの人が多くて、その方にご連絡する際に、コピペでご挨拶ができない体質です。そういう方を責める気持ちは毛頭ありませんが、自分の中では許せないラインの向こう側なんですよね。

「お世話になっております」
「ありがとうございました」
「今後ともよろしくお願いいたします」

こういった言葉は本当にそう思って、ちゃんと文字を叩いてメールを送りたいんです。その一通ではこの気持は相手には伝わらないけれど、こういうものの積み重ねとか、普段から「お世話になっている」「感謝している」としっかり思っていることが、何かの行動に結びつくものじゃないかと信じて疑わないのです。

「辞書登録したその省略語でお世話になっているということを真剣に思えればそれでいいんじゃない?」

うーん、そうなんでしょうね。言葉は生き物だし、自分の心の問題ですからね。

「手打ちの結果誤字・脱字があったらその方が失礼じゃない?」

うーん。そうなんですよ。これは悩みではあるんです。ただそれでもまだ、実際にその言葉を誤入力る可能性を考えると手打ちで行きたいですね。

自分のその時の気持ちをしっかりキーボードからメールに乗せたいんですよね。なんかデジタルな時代に不器用なんですけれど。

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