第72期将棋名人戦は2014年4月8日に開幕。森内ｖｓ羽生は大山ｖｓ升田に並ぶ名勝負！

将棋が大好きな私は、4月から始まる名人戦は楽しみで仕方ありません。今年は森内俊之名人（・竜王）に羽生善治三冠が挑戦するシリーズで、4月8日・9日の第一局（於 ホテル椿山荘東京）で決戦の火ぶたを切って落とされます。

ところでこの森内vs羽生の名人戦、すでに将棋界のNo.1名勝負数え歌といっても良いかもしれない状況になっています。

二人の名人戦の対決は9回目！

本記事の一番後ろに表がありますが、今回で森内先生と羽生先生の対決はなんと9回目！勝ったり負けたりはそれぞれですが、5段階のリーグ（年に一度しか上がれないため最高リーグに行くには最短でも5年かかる）の一番上の10人で挑戦者を決めるルールの中で、二人の戦いが既に9回目という回数。

どちらがタイトルホルダーかということはありますが、お互い挑戦者に複数回なっているという強さがあればこそですよね。

過去8回の名人戦での対決は、森内先生が5回、羽生先生が3回、勝っています。名人戦という大舞台で羽生先生に勝ち越す森内先生、すごい。

大山vs升田に並ぶ

昭和の将棋界を盛り上げた立役者として、間違いなく大山康晴 15世名人と升田幸三 実力制第4代名人が挙げられます。
この二人が名人戦でぶつかっているのが過去9回。森内vs羽生は、大山vs升田に並ぶ名勝負になっているんですね。

続くのが中原誠 16世名人と米長邦雄 永世棋聖の6回。72期ある名人戦の中で、この3カードだけで実に24期です。森内vs羽生だけでも8分の1を占めます。名勝負と言わずしてなんと言いましょう。

将棋界の歴史に残る好カード、行方に注目です

9回目の対決ということはすなわち、二人ともそこそこベテランということ。渡辺明三冠など次世代の「世代越え」もしてもらわないと業界的にこまりつつも、このトップ棋士の対決をもう少し見ておきたいなとも思います。

平成の名勝負である森内vs羽生の好カード、将棋ファンならずともチェックしておいてよいのではないかな。

付録。過去の名人戦のカード

実力制名人戦になってからの記録です。金色っぽいのが森内先生vs羽生先生、銀色っぽいのが大山先生vs升田先生、銅っぽいのが中原先生vs米長先生です。