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「深夜食堂」。コの字型のカウンター10席程度、午前0時から午前7時までしか営業しておらず、張り出されている料理は豚汁定食だけというお店をご存じでしょうか。

手元にある食材で作れるものなら何でも作るよ、というお店の通称。美味しそうな「ちょっとした料理」も魅力的ですが、それより何よりお客さんが織りなす人間関係が味わい深い「人情ドラマ」の作品名でもあります。漫画、テレビドラマ、映画になっていますね。

あの作品を見ていると「こんなお店の常連になりたい」と思うことがありませんか?足で探せばきっとみつかりますよ。

キュレーションサービスではみつからない

「深夜食堂」はキュレーションサービスではなかなか見つかりません。そもそも人の噂に上る店ではないですし、逆に、噂に上らないからこそ自分のお気に入りの店になるんです。

スマホでグルメアプリを起動し、検索条件を入力し、ポイントの高い店から探してみる。

そんな操作は辞めましょう。

このエリアで食事したい(飲みたい)。こんな雰囲気の店で食事したい(飲みたい)。

そんな希望・期待をもって、前を向いて街を歩きましょう。

カウンターに座ろう

お店に入ったら簡単に訊けばいいんです。たとえお酒が飲めなくても気にしない。

「食事だけでもいいですか?」
「お酒飲めなくても大丈夫ですか?」
「カウンター、構いませんか?」

意にそぐわなかったら店を出ればいい。そこはあなたの「深夜食堂」ではないから。

望みが通るなら、入って着座しましょう。

料理の写真は後回し

出てきた料理を最初からスマホでばしばし撮っていると「深夜食堂」のほかのお客さんと仲良くできません。一旦、デジタルは捨てましょう。

コミュニケーションが苦手な人は黙って食べる、飲む。でもそそくさと帰らない。

料理が美味しかったらお店のマスターに話しかけてみましょう。

「この料理、美味しいですね」
「どんな風に作るのですか?」
「ご飯(お酒)が進みますね!」

マスターは「ありがとうございます」なんて短い言葉で返してくるかもしれませんが、長い会話を求めなくても大丈夫。

こんな一言二言の言葉の交換・積み重ねをじわりと積み重ねていくのが、あなただけの「深夜食堂」に繋がります。

お客さん同士の会話は自然に生まれる

あなたがマスターと会話しているシーンをほかのお客さんが聞いているかもしれません。

ほかのお客さんがマスターと会話しているシーンをあなたが聞くかもしれません。

そんな会話が流れている時間は会話が膨らむチャンスでもあります。

「へぇ、これ美味しそうですね。マスター、僕にもください」

「ごめんね、このお客さんので最後なんだよ」

なんて会話をしていると、気のいいほかのお客さんが「よかったらお一つ召し上がりますか?」なんて言ってくれることもありますよ。そうなったら会話の大チャンス。

会話が生まれると、そこはあなたの「深夜食堂」に

あなたとマスター、あなたとほかのお客さんのコミュニケーションが生まれると、そこはあなたの「深夜食堂」になります。

お店のお客さん同士というのは最初は深入りせずに自分の話せる領域だけ話せば良いもの。付き合いの深さはあなたが自由に決めればいい。言いたくないことは言う必要もありません。

そんなことを繰り返していると、そのお店の居心地が良くなってきます。ビーンズクッションに最初に座った時には中のビーンズの偏りが気持ちわるいですが、ちょっと腰を揺するとすわりが良くなります。そんな感触を得られるようになるでしょう。

自分だけの「深夜食堂」は生活の質を上げる

自分だけの深夜食堂ができると、生活の中で安心出来る場所・時間が増えます。嬉しいことを共有して増幅させることができ、辛いこと・悲しいことを打ち明けて薄めることもできます。

お気に入りになったなら、大切な友人を誘い、連れだってその店に行ってみましょう。きっとマスターにもほかのお客さんにも喜ばれます。

そんなことの繰り返しで、あなただけの「深夜食堂」はかけがえのない場所になっていきます。かけがえのない場所が増えれば、あなたの生活の質はきっと上がります。

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