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自宅のデスクトップPCで大切な作業するなら、家庭用UPSを導入したら?

2015/06/15

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@odaiji さん曰く、。

自分の仕事柄というのもあるかもしれませんが、最近おつきあいする知人には個人事業主のような方が結構いらっしゃるみたいで。自宅で、マシンパワーのあるデスクトップ型のPCを使って作業している方が結構いるようなんですよね。

デスクトップPCはハイパワーな反面、ノート型PCに搭載されているバッテリーが無かったりして、ちょっとした電源の過負荷(家庭によっては電気ポットを使いつつ電子レンジを使いつつ掃除機を使ったりして止まっちゃうケースとか)や、雷による瞬断で電源が落ちてしまうことがあります。

そういう現象の際にPCの電源が即落ちにならないようにしてくれるのがUPS(無停電電源装置)です。わりかしビジネス用途で使われてることが多いのですが、家庭用もあるんですよ。不意の電源断に備えておきたい方、ご参考にしてくださいませ。

※電源付きのマンションとかに住んでる方なら不要かもしれんですが・・・。

日本の電力事情的に恐れるべきは短時間停電

電力供給設備 - 1軒あたりの停電時間|数表でみる東京電力|東京電力

東京電力の資料によれば、東日本大震災以降でも1件あたりの停電時間は2013年でも15分です。あくまでも平均ですが、それを考えると重要な機器に対して15分以上電源を供給できる仕組みさえあれば当座はしのげると考えることもできそうです。30分~60分耐えられればまず安心と言えるかもしれませんね。

デスクトップパソコンで様々な業務用の作業をしている場合、作成途中のデータが消失してしまうことがとても恐ろしいものです。自動保存やこまめな上書き保存は、対応しているソフトだったり意識している内はできるものですが、電源が落ちた時に限ってしていなかったりすることもあります。ですので、気を遣う方はUPSを噛ませておくと安心できるのではないかなと思います。

お勧めは「常時商用給電方式」

UPSというのは、大本のコンセントの口からパソコンなどのコンセントの間に噛ますもので、OAタップの立ち位置にあると考えてもいいかもしれません。

そのOAタップにバッテリーが付いている状態で、普段はパソコンなどに電源を与えつつ、その内蔵のバッテリーにも電気を蓄えます。そしていざ停電が起こった時に蓄積していたバッテリーからパソコンなどへ引き続き電源を供給してくれるものがUPSなのですね。

UPSには3つの方式があります。

・常時商用給電方式
・ラインインタラクティブ方式
・常時インバータ給電方式

それぞれの詳細は↓↓下記のリンク↓↓
UPSの給電方式
↑↑をごらんいただきたいのですが、日本の電気事情、コストパフォーマンスの良さ、などを考えると常時商用給電方式のUPSを購入しておけばほとんど瞬断が発生しないと思っていて良いでしょう。

業務用や電源が止まることが致命的になる運用においては、理屈上瞬断が発生しない常時インバータ給電方式が良いです。が、高いです。

パソコン用には「正弦波」の製品を

これは暗記してもらえば良いかもしれません。電気の波が、アナログ的な曲線になるか、デジタル的な直線になるか、みたいな違いがあるのですが、パソコンをつないで管理するならば正弦派の製品が良いでしょうね。

ハブやルーターなどの製品だと、より安価でOAタップ型の製品もある「矩形派」のUPSでもいいかもです。

常時商用給電方式の市販UPS

で、お勧めの一つはこれです。

オムロン社はUPSの大手なんですよ。

バッテリーが劣化した際の交換も自分でできます(UPSはバッテリーが搭載されているものです。スマホのバッテリーやモバイルバッテリーと同様、長く使えば劣化することがあります)。

どのくらい電力が持つの?

で、この製品を買った場合にどのくらい電気が持つのか、ですが、まず製品に関するスペックシートを確認します。
www.omron.co.jp/ese/ups/support/backup.pdf

わかりやすいように上記の製品に関する表を拡大しますね。

電力表

電力表

BY50Sの行を見ると、100Wの電気製品なら15分、200Wの電気製品なら6.5分、300Wの電気製品なら3.5分持つことが分かります。

さて、たとえばiMacにUPSをつなぎたいとしたら、アップル社の以下のページから消費電力を確認してみると良いでしょう。
iMac:電力消費と熱出力 (BTU) 情報 - Apple サポート

ここを見ると、iMac (27-inch, Late 2014)のメモリが4096MBのものであればCPU最大稼働時の消費電力が288W、待機時の消費電力が70Wとなっています。

誤差などの理由から表記上の数値より短くなったとしても、iMacがフル稼働していても1~2分は持ちそうですし、Webを見る、テキストを書くなどの比較的軽い作業をしているのであれば10分近い持続は期待できそうですね。それだけあれば日本の電力事情からしてほぼ回復してくれるだろうという期待もできますし、セーブしてパソコンの電源を落とす、という作業も落ち着いてできそうです。

もっと長時間持たせたい!パソコン1台じゃなくてほかの電気機器も併せて保持したい!ということであれば

このような電池容量の大きな上位製品を使うとよいかもしれませんね。

雷の多くなる季節、必要なら手を入れておこう

現時点でのボクはノートパソコンを使っているので、パソコン自体に電池があります。ですから瞬断は恐れないのですが、デスクトップパソコンを使っていた際にはUPSを使っていたものです。

最近の日本はゲリラ豪雨がすごかったり(先日話した中学生は「ゲリラ豪雨」って物心ついたときからあった言葉って言ってた。年とるのっていやね)、雷がいつどこでピカっとするか分からなかったりします。

大切なデータをデスクトップパソコンで取り扱っているみなさま、UPSの利用を視野に入れてみてはいかがでしょうか?

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