「神楽坂で日本酒飲み放題のお店いきません?」
大庄の広報さんにお招きいただき、降り立った飯田橋駅。そこから徒歩数分のところにある居酒屋店「塩梅」は、常時60種類以上のお酒が2800円で飲み放題という驚愕のコストパフォーマンスを誇る日本酒飲みには天国のようなお店でした。僕は調子に乗ると日本酒を6合・7合飲んじゃうことがあって、そう高くない日本酒店でも気が付くと12,000円なんて数字は軽くオーバーしちゃうことが多かったんですね。料理も美味しく有名銘柄・レア酒も含めて美味しく飲める飯田橋の塩梅さん、また行きたくなる超良店でした。
飯田橋から徒歩数分
飯田橋の西口を出て右折、外堀通りと早稲田通りの交差点が「神楽坂下交差点」。そこから上る坂が神楽坂です。塩梅は神楽坂の一番したの方。マツモトキヨシが入っている(2018年6月時点)ビルの地下一階にあります。
バーンと飛び込んできた澤乃井ののぼりに目を奪われました。東京の地酒を東京で飲める店ってそこまで多くなくて、せっかく東京に来てくれた都外の方、外国の方に飲ませてあげられる店を探すのは大変なんですよ。
▼店内も清潔感あって美しく、随所にみられる日本酒や酒燗器に期待が高まります。結果的にこの日は燗酒は飲みませんでしたけれどね。
▼メニューの後ろにあった「温度と呼び方」の一覧は、お酒に詳しくない人にも優しい一覧だと思いましたよ。
これ、飲み放題メニューなんですがすべてではありません。その日のお酒次第で隠し酒が出てくることもあるからスタッフに要相談です!飲んだお酒にはチェックが入れられるようになっているので、酔いながらも何を味わったのかは控えておけます。
さすがに飲みきれんかった…。開店時刻の17時から行けば6時間は飲めるはずですけれどね。おいしく飲める範囲で飲むとなると限界ありますね。
さ、飲む前のチェックはこの辺にして、早速乾杯します!
酒と料理の波状攻撃に心とお腹が満たされる
あれを飲んでこれを食べ、これを食べてからあれを飲む、というのが4時間くらい続きました。なんという楽しい時間。
飲み放題の日本酒メニューとは思えないラインナップ
この写真、たまたま12種類ほど載っていますが、実際に飲んだのは30種類くらい。冒頭の写真もごく一部です。お酒がおいしいと料理の味わいが何倍にもなります。
こいつで見たように、来店時に頼めることが明確なお酒は常時このくらいはあるそうなんですね。今回飲んだ中でとりわけ良かったのは
東京の港区・芝のお酒らしいんですね。知りませんでした。不勉強な私をお許しください。芝といえば、西郷隆盛と勝海舟が江戸城の無血開城を決める交渉をした場所です。それにちなんでの名前ですね。
とってもこってりしている甘口で、ちょっと塩分の強そうなものなんかと合いそうな気がしましたよ。
▼高知のアイコンともいえる「土佐鶴」の天平(てんぴょう)。大吟醸原酒で19度ありました。
▼新政の瑠璃(ラピスラズリ)。その宝石の色のようなラベルですね。新政もナンバー6なんかは割といろいろな銘酒店で飲めますが、これはなかなか飲めない一品ではないでしょうか。
その時その時で飲めるお酒が変わってくるでしょうから、ぜひお店に一度行って確かめてみてくださいな。
ちなみにこの日飲んだ銘柄だけざっと挙げておくと
- 獺祭(スパークリング・二割三分)
- 雪男 純米
- 鶴齢
- 君が袖振る
- 神亀
- 貴
- 梵GOLD
- 醸し人九平次
- 香露
- 澤乃井「蒼天」
- 九頭龍
- 鳳凰美田
- 伯楽星
- 風のささやき
- 八仙
- 江戸開城
- 十右衛門
- 風香
- 開運 涼々
- 六舟
- たかちよ(赤・青)
- SAKURA ROCK
- 土佐鶴
- 新政 ラピスラズリ
- 初孫(魔斬・しおさい)
- 来福
- 立山
- れいざん
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溜息しか出ませんね。これが飲み放題だなんて。
食べ物がおいしいからこそお酒が生きる!
料理がおいしいとお酒が引き立ちます。
▼お通しのお寿司がいきなりおいしいの!マグロ・出汁とろろにウニ、海苔、わさびが乗っています。これ10貫くらい締めに食べたい。
コリコリ感。ほのかな甘み。絶品イカに舌鼓を打ちました。
▼南瓜 じゃこの炊いたん(500円)はほっこりとして身体に優しそう。甘さとしょっぱさのバランスが絶品です。
▼平目 昆布締〆(900円)は、昆布に乗ってやってきました。上に載ってるのはとろろ昆布。昆布サンドです。締まったヒラメはもっちりねっとりと口の中で存在感を示し、少しだけつけた醤油が口内を回るころには溶け込むような柔らかさになって昆布の風味を感じさせてくれました。さっぱりした日本酒がぴったりです。
▼水茄子 刺身(480円)はとってもジューシー。おいしい塩が好アシストをしてくれて、ナスのしゃくしゃくとした歯触りと野菜ならではの甘さを引き立てます。
▼本まぐろ皮 湯引きポン酢は(480円)、湯引きで余計な脂を逃がしているにも関わらずこってりとした一品。きっとね、おいしい良い脂がしっかり残っているんですよ。脂が著しく乗っている皮にはポン酢のさっぱりさが良く合います。これ、480円のメニューとしての満足度高し。
▼鰯 なめろう(650円)。安易ななめろうって、味噌だけ強くして酒飲ませようっていう魂胆がみえみえだったりするんです。でもこのなめろうは味噌の主張がイワシのおいしさをスポイルしない絶妙なバランスになっていて、いいバランスでお酒となめろうを往復できる、そんな出来栄えでした。これ旨い。一晩中食べたい。
▼丸茄子 西京焼き(550円)は白みそが甘かったなあ。デザートで食べてもいいって思った。この日は茄子がとりわけ絶品で…
▼ごぼうのから揚げ(400円)は歯ざわりとごぼう特有の土の香りが最高。
▼細巻きを三種類。ごぼうとトロタク(トロとたくあん)はとりわけおいしかった。ガリもいいアクセント。
▼とり天も良かったなあ。柚子胡椒をつけて食べる揚げものってどうしてこうもおいしいんだろう。油は全然しつこくなくて、鶏の旨さを柚子胡椒がサポートしてる。
▼焼空豆(680円)も堂々としたもの。内の皮はおいしかったので食べちゃいました。
▼ネギ焼き。長ネギLoveの僕も十分納得の味でした。醤油とおかかって組み合わせは王道中の王道で、肉や魚の合間にこれが出てくることの安心感。昔ながらの日本野球の2番打者のイメージ。
▼牛ロースのステーキは塩で頂きました。おいしいお肉を塩で食べるのは大好き。美味しい素材を味わえていることに喜びを感じます。レア感が良くって、表面のカリッとさ、中の柔らかさは噛む行為そのものを楽しくさせてくれます。
▼あおさ汁。あおさがたーっぷり入っていて「海藻を食べた俺健康」って気にさせてくれる一品です。もう終盤戦だっていうのにするする入る。
▼じゃこ・タコのチャーハン。パラっとした感じはさんざん飲んで食ってを繰り返した後でもおなかに入ってしまうという恐ろしさ。そして別メニューの梅干しと合わせて食べたらさらにさらっと入ってしまうという危険メニュー。おいしい。
美味しいお酒があるからこそ、美味しい食べ物が引き立ちます。
美味しい食べ物があるからこそ、美味しいお酒がさらにおいしくなります。
どんな両輪ががっちりかみ合っている良いお店でした。野菜が本当においしくて、野菜多めに食べちゃった。だからか、翌日のお腹も絶好調でした。
日本酒を愛する、日本酒を知りたい酒好きに行ってもらいたい
90分飲み放題でよくわからない銘柄のお酒が並んでいる、という飲み放題は割と経験があるのですが、
- 2,800円で
- 時間無制限で
- 超人気酒やレア酒が飲める
というのは塩梅が初めてでした。これだけ良い日本酒が飲み放題になるので、上手にお酒を飲める人にぜひ行ってみていただきたいです。
例えば、東京オリンピックに向けて訪れる国外の人で、日本酒をいろいろ体感したい方。
地方から出張で東京に来て、せっかくだから東京の酒を含めていろいろ飲める店に来たい方。
水道橋や千駄ヶ谷でスポーツ観戦をして、興奮冷めやらぬなか日本酒を味わいたい方。
こんな方がいらっしゃったら楽しめること間違いないでしょう。日本酒はどれだけ飲んでも2,800円で済むので、料理を頼んでも6,000円程度あれば満足できるのではないでしょうか。
東京酒BAL 塩梅 神楽坂店(ホットペッパーグルメ)
塩梅 神楽坂店(食べログ)
からご予約はどうぞ。
東京酒BAL 塩梅 神楽坂店(あんばい) (飯田橋/居酒屋) - Retty
僕がライターをしているRettyもよろしくです。
▼地図はこちらからどうぞ!分かりづらいのですが、神楽坂の通りに面しているビルの地下一階です。
一緒にいった二人のブログも見てやってくださいませ!
僕らが「日本酒60種・時間無制限飲み放題」神楽坂・塩梅へ行く理由 - UKOARA.com