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XserverがKUSANAGI対応でWordPressが快適に。旧環境から簡単に移行できた

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2012年にブログ用のレンタルサーバーとして契約して以来、エックスサーバー
をずっと使い続けています。そのエックスサーバー
でこのたび、高いセキュリティと高速動作が売りの仮想マシンイメージ「KUSANAGI」に対応することが発表され、同時に、KUSANAGIではない既存契約者のサーバー環境を無料・簡単に移行してくれるサービスが始まりました。

2012年の契約以来、エックスサーバー
ではこれまでも何度か、より高速なサーバーへの移転を案内してくれていましたが、なぜか乗り気にならずスルー。運用の信頼度が高かったため、KUSANAGIに対応している他社サービスに移行する気はありませんでした。

満を持してのKUSANAGI対応にこれはと飛びついてみたところ、移行後はブログの表示速度も管理画面のパフォーマンスも体感でわかるレベルで向上。古参ユーザーにもありがたい取組みでした。

エックスサーバー
契約者で内部のサーバー移転をあまりやっていなかった方、KUSANAGIへの移行はおおいに検討の価値ありだと思いますよ。

XserverとKUSANAGI対応について

Xserverのサイトはこちら↓


KUSANAGI対応のリリースはこちら↓
従来の3倍以上の性能に! さらなる超速化でサーバー速度は圧倒的No.1へ! 高速環境「KUSANAGI」の技術および最新サーバー機器を導入 - 2021/10/07 | レンタルサーバー【エックスサーバー】

サーバー移行は、KUSANAGIの環境に、これまでの環境をまるっとコピーしてくれるサービスです。同じ情報・プログラムが新しい環境で稼働できるという物になるため、環境が良くなった分、シンプルに動作速度が上がったりセキュリティ面が頑強になったりということが期待できるようになります。



KUSANAGI移行の手順はNaifixさんを見ておけばOK

移行手順についてはXserver側でまとめてくれています↓
新サーバー簡単移行 ご利用手順 | レンタルサーバーならエックスサーバー

ここに書かれている手順と、ブログ「Naifix」さんのかゆいところにも手が届く移行手順解説を見ておけば、そうそう苦労することなく移行できるのではないでしょうか。

エックスサーバー「新サーバー簡単移行」の手順解説&速度比較 - Naifix

XserverでのKUSANAGI移行を申し込んでみての所感

発表があった少しあとに申し込むという、最も混雑しそうなタイミングでの移行になったため、僕のケースでは依頼から移行まで少し時間がかかったみたいです。そうした時系列や僕の感じた注意点をご紹介します。

Xserverではおそらく、古い順にサーバーの番号が連番でついているようです。2012年に契約した僕のサーバーは730という番号でしたが、移行後には13,000台になりました。ずいぶん契約が伸びているのですね。

移行の全体像

データコピーを行って新しい環境で運用を始めるには複数の段階を経ることになります。詳しい進行は上の章で紹介したXserverのマニュアルとNaifixさんの記事を読んで頂くとして、ここでは概要をご紹介。

  1. データコピーを申請する
  2. Xserver側でデータコピーを行う
  3. 旧環境と新環境ができあがる(この時点では外部からのアクセスはまだ旧環境)
  4. 新環境の動作を確認(ここでも外部からのアクセスは旧環境)
  5. 移行指示をすることで、外部からのアクセスも新環境にする

こんな手順で移行することになります。



移行の時系列

申し込むと、何かが起ったタイミングでメール通知が来ます。その通知の時刻で移行作業をご紹介します。

10/07 18:57 データコピー申請受付
10/11 14:11 データコピー開始遅延のお詫び
10/11 16:20 データコピー開始
10/11 18:46 データコピー終了
10/12 2:30ごろ 移行作業の完了

僕がデータコピーの申請をしてから、約4日間は何も作業がされていませんでした。まあ混雑していたのだろうと思います。ただ、11日まで何も連絡が無かったため「混雑しているだろうとは思うが、遅延の連絡や開始の見込みをアナウンスすることは必要だろう」といった趣旨のメールは入れました。感覚的にはその直後にデータコピーが始まった感じです。

データコピー自体は2時間少々で終わった計算になりますね。約8.5GBのディスク使用量、約270,000のファイル数でこんな時間でした。

データコピー終了の後、HOSTSファイルの設定(リンク先:Naifixさん)を行うことで、自分のパソコンからのみ新しい環境に接続することができるので、WordPressを触っているのであれば、そこで記事の更新や新規作成、プラグインの操作などをして動作確認をします。

問題が無いようであれば、設定したHOSTSファイルを元に戻して、Xserver側で正式な移行手続き(ボタンを一つ押すだけ)をして作業終了。作業自体は数分で完了し、あとはインターネット全体に変更が浸透するのを1日程度かけて待つという段階を踏んで終わりです。

10/11のデータコピー終了から検証作業をはじめ、正式移行手続きを終えたのは10/12の02:30ごろでした。



新旧サーバーの見分け方

データコピーが終わったあと、新しいサーバーの動作確認をしなければなりません。しかし、準備無しに作業すると、今自分が触れているサーバーが新しいものか古い物かが分らなくなってしまいます。

こんなことにならないよう、新旧サーバーを簡単に見分けられるようにしておくことが大切です。ポイントは、データコピーが終了してからHOSTSファイルを書き換えるまでの間にある作業をすること。それは、旧サーバーに何かしらコンテンツの更新を行っておくことです。

データのコピーが終わってから旧サーバーのWordPressに変更を施せば、新旧サーバーに差分が発生することになります。
その差分をチェックポイントにすれば簡単に見分けられる訳ですね。

僕のオススメは、最新記事の見出しを少しだけ変更することです。そうすることで、ブログのトップページにアクセスするだけでどちらのサーバーにアクセスしているか分かるようになります。

差分は分りやすい方法で行えば何でもかまいません。
旧サーバーにブログの下書きを入れれば、編集画面から簡単に確認できます。
旧サーバーの記事に小さな画像を挿入してあげれば、記事単位でも簡単に確認できます。



ファイルコピー時にエラーが発生したがそのまま移行した

コピー完了時に実行結果が見られるのですが、僕のブログの環境では移行時にエラーが出ていました。しかし詳細を知ることができません。
新サーバーでブログが表示され、記事の下書き、更新、下書きの削除ができていることを確認したため、えいやで移行してしまいました。今のところ普通に動いているので、KUSANAGIにしたメリットの方が大きいと思い、良しということにしています。

まだの人にはぜひオススメしたい

SEO対策の一環としてWebサーバーの挙動をよりよくしたいという人だけでなく、単に普段使っているサーバーが快適になるという意味でも、今回のKUSANAGI対応は意味あるものでしょう。乗り換え、オススメします。

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