書評

思わずニヤニヤしちゃう中学生のラブコメ「からかい上手の高木さん」は13歳の頃のピュアな気持ちを思い出す #高木さんめ

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中学一年生の男女が主役・ヒロインのラブコメのマンガ、アニメの「からかい上手の高木さん」がとても面白いです。そうとう年齢を重ねた僕の心にこびりついた垢のようなものをポロポロとこそぎ落としてくれています。ラブコメとはいえ中学一年生が主人公ですから過激なものは何もなくて、読んでいて浮かび上がってくるのは甘酸っぱい記憶や懐かしみだったり、思わずニヤリとしてしまったり。もし自分に中学生くらいの娘がいたらこれは一緒に見たいぞ、と思ってしまいました。

中学生のころを思い出した

僕が中学一年生のとき。13歳のときだから…1984年か。中学校のクラスでほかの男子と話をしているときにね、同じクラスの「K」さんって女子がいてね。「おくの」とその「K」さんは、五十音順も近かったこともあって、最初の席順では近くだったんですよね。だからまあまあ話しもしてたような記憶はあるんですけれど(何を話したかなんて覚えてもいないんですけど)。

で、あるとき他の男子生徒との会話の中で「K」さんのことを話したときに

「彼女」

って言ったんですよ。大人になったら当たり前の表現の、英語でいったら「She」の「彼女」です。

でも、中学生ってそうはとらないわけですよ。

「ええ~、奥野の彼女かよ!」

みたいになってね。

男子生徒から僕は一方的にからかわれるわけですよ。で、それはなぜか男子だけのもので、女子にその影響が及んだりしないんです。うん、多分していないんだと思う。で、多分男子の間でも、僕とその「K」さんが付き合っていないことは分かっていたと思うんです。

ただまあそうなると、僕からは一方的にその「K」さんに話しかける際に、ちょっと話しにくいというか、不自然な感じになるんですよねー。中学生の用語(?)でいうと「意識してる」ってやつですか。

結局、その「K」さんとお付き合いするようなことはなかったんですけれど、からかわれたり、意識したり、なんか中学生としてちょっとした青春をしていたなーというのを思い出しました。

携帯電話もなかった中学生当時、女の子の家に電話をするのは勇気がいったものです。親御さんに出られるとちょっとドギマギしたりねえ。長電話になると親に怒られて、片手でなんとか「もうちょっとだから」って伝えてから30分、1時間。楽しかったなあ。

からかい上手の高木さんとは

っていうことを思い出させられたのが「からかい上手の高木さん」というマンガ・アニメ。山本崇一朗さんがゲッサン(月刊少年サンデー)の付録冊子で2013年から連載開始、2016年からゲッサン本誌への連載に移行した、中学1年生の西片くんと高木さん(二人とも下の名前は不明)によるラブコメです。

奥手でピュアな少年の西片くん、学年トップ10の優等生で頭の回転も早い、西片くんを大好きな高木さんの二人のやりとりでストーリーの大部分が進行していきます。高木さんがからかい、西片くんが何かしら抵抗していく、でも抵抗しきれないという展開が見物。西片くんもなんとか高木さんをからかい返してやろうと日々がんばっているのですがそれは叶わないんですね。

高木さんは割と素直に好意を西片くんに伝えてるんですけど、ことごとくそれを「からかい」だと思ってる西方くんの勘違いもまた尊い。

お前らいい加減付き合っちゃえよ、と多くの読者がツッコんでいるでしょうね。

基本的には一話完結ものなのでどこから見ても楽しめるものになっています。

高木さんと西片くんのやりとりが尊い

物語の最大の魅力はかわいらしく西片くんをからかう、でも西片くんのことを大好きで仕方がない高木さんと、自分の恋愛感情に(気づいていない/認めたくない)の狭間にいる西片くんのやりとり。たぶん13歳ごろって、女の子の方が男の子よりも「おませさん」なんですかねー。

西片くんを大好きな高木さん

高木さんは西片くんに対する恋愛感情を持っていて、
西片くんも私のことを好きだ

っていうのを、自信と確信の間くらいで持っているんだと思います。

ことあるごとにイタズラや知恵比べみたいなことでからかうのですが、ときどき、直接的に愛情表現をすることで西片くんをどぎまぎさせるシーンが読者をニヤニヤさせるポイント。僕も年を忘れて「かー、こんな感じになる13歳に戻りたい!」と思ってしまえるものです。

心の整理がつかぬまま翻弄されてる西片くん

一方、西片くんは成長期に入る前な男の子。そもそも嘘をついたり動揺したりすると直接顔に出るタイプで、ことごとく高木さんに見抜かれてしまいます。さらに手をつなぐとか、ジュースの回し飲みによる「間接キス」という言葉にドギマギしてしまうようなピュアボーイ。実際にそういうからかいかたを高木さんにされています。ああー、間接キスって僕も中学校の時意識したわー。「少なくとも嫌われてないよな」って思ってた記憶があるから、割とネガティブ思考だったんだと思う。

で、登下校もいつも一緒にしてるし、休みの日も一緒にいる(おもに高木さんから声をかけている)割には

デートみたいだね

と高木さんに聞かれ、「デート」という言葉に過剰反応して否定するものの、その心理まで見抜かれている様子がとてもほほえましいのです。

ドギマギする西片くんの、たまのクリティカル

高木さんは選択肢を持ってるんですよね。「手をつなぎたい」といって赤くなる西片くんを見るのもたのしいし、もしつないでくれたら自分が嬉しい。「手なんかつなぎたくないよ!」と西片くんが言っても、その表情から本当に手をつなぎたくないんだということは分かってる。西片くんがどう反応したって高木さんは満足しちゃうんですよね。

高木さんは所々で西片くんに対する好意を口にします。しかし西片くんは常にそれを、からかっている言葉と8割がた思い、残りの2割で本心なのかと疑っている状態。そのギャップとなかなか進展しない関係が読者をやきもきさせ、ニヤニヤさせ、次の話を期待して待ってしまいます。

この執筆時点でコミックスが8巻まで出ているんですが、数えられるような回数だけ西片くんは高木さんに(結果的に)積極的な声をかけることがあるんです。積極的って言ったって「高木さんと一緒に帰りたい」とか「夏祭りに一緒にいかない?」とか、大人にしてみたら「そんなていど?」って言葉なんですが、これらの言葉がとても稀少で非常~~~~~~に尊くなっているのがこのマンガの大きな魅力です。読んでしまうと

「西片、よくいった!」

と褒めてあげながらニヤニヤしている僕がいるんですもの。これ初回を電車でみるのはやめたほうがいい。にやけ顔をさらすことになります。

舞台は小豆島

この物語の舞台は小豆島だそうです。
背景が、なんかビルはないしバス停の絵も田舎っぽいし、海も山も豊富だし、どこなんだろうと思っていたら

清涼飲料水のような爽やかさ

近頃、自分が目にするマンガって高度化していて、プロが解説しそうなビジネスや戦略・戦術を語っていたり、独自の世界観の中の技や原理の説明が沢山出てきて理解を求められたりするのが多いですよね。そして、少年漫画でも割とナイスバディで胸の谷間全開なお姉さんがばばーんと登場して、全体的に大人向けだなあと思うことが多いんです。

このマンガにはそういった様子はありません。ストレートに素直に等身大の13歳の感情を口にする高木さん、いちいち疑って、照れて、意識して、たまに勇気を出す西片くん。勇気を出さない西片くんの態度にすこーしだけじれる高木さん。勇気を出すけれど、とてもじゃないが目を見てまでは話せない西片くん。こういった関係を少なめのセリフと微妙に変えてくる表情で表している作者さんの力量に感心しちゃいます。

ああもう、自分が13の時もこんな感じだったかも!

そんな風に懐かしみながら、ニヤニヤしながら、このマンガ、読んでます。いやあ、面白い。

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