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環境の変化が、MNPへの抵抗を減らしているようだ。

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前略@odaijiです。

その昔、携帯電話のキャリアー間で電話番号を共有できる!という制度(要は今で言うMNP=モバイル(M)ナンバー(N)ポータビリティー(P))が出来たとき、人々はけんけんがくがく、話し合ったものでございます。その中の大きな意見としては

電話番号は移行できるけどさー、メールアドレスは移行できないんだよねー

というもの。
当時はまだ、いわゆるガラケーが肩で風を切っていた時代だったと思います。

月日を隔てて、今。

iPhone5が発表され、やれAUがいい、やれSoftbankがいい、と皆さん熱心に議論されています。

この背景に何があるのでしょうか・・・と考えたところ、キャリアメール(アドレス)に対する依存度が著しく下がっている、ということに気づいた訳であります。

なぜ、キャリアメールに対する依存度が低くなったのか。

  • GmailなどのWebMailの台頭
  • SkypeやLINEなどのパケット通信によるコミュニケーションツールの台頭
  • TwitterやFacebookなどのSNSの浸透と、そのSNSが持つダイレクトメール機能の台頭
  • この三つが大きいでしょう。要はキャリアメールがなくっても、相手に直接連絡を、しかもほぼリアルタイムに送る術が複数出てきたということなんですね。

    かつて、携帯キャリアのユーザー数は、キャリアメールの共通化と、そこに対する料金設定(同一キャリアは無料など)で、友人同士が同じキャリアであることに対する価値を築いてきました。
    ところが今はそうでもないですね。

    プラットフォームを問わない時代

    Gmail、Skype、Line、Facebook、Twitter。すべて、携帯キャリアはおろか、モバイルOSすら問わない大きなユーザー数を抱える「メディア」になってきました。いくら機種編しようが関係なし、最悪パソコンからでも連絡が取れる。個対個の連絡について、ずいぶん敷居が下がったのです。

    この流れになれば、もはやMNPは、電話番号の維持以外のメリットはほとんどなくなってきました。人々はつながり易さや料金だけでキャリアを選ぶようになってきています。
    このたびのiPhone5のキャリアをどこにするか、これは、これまでに比べてMNPの障壁が遥かに下がったことを意味しているのではないでしょうか。

    「縛り」の足かせ

    キャリアーには「二年縛り」という足かせがあります。しかし今の携帯キャリア戦争では、MNPによる割引制度が充実しているおかげで、二年縛りによる違約金を上回るMNPメリットを得ることが出来ます。従って、いつ、どこでキャリアを変更しても全く問題がないというのが実情です。

    僕個人でも、昨年の10月に新規契約したAUのiPhone4Sを、11ヶ月しか経っていない今であるにも関わらず、キャリア変更の選択肢が十分な現実味を持って存在します。

    利用者には良い時代になりました。反対にキャリアにとっては大変な時代。様々な工夫・根本的なインフラの充実を図って転出を防ぎ、転入を増やす作戦が必要になります。

    まあそんなことは利用者にはどうでもいいことなんですけれど。要は安く、つながり易く、切れにくい回線になびく、という時代になりました。

    現時点での40代後半世代以降さえクリアすれば、もはやキャリアメールは無くても問題ない存在になって行くでしょう。
    完全にそういう時代になったとき、MNP自体の存在意義、また、それを利用したキャリアの戦略が楽しみになってきます。

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