黒田官兵衛

【軍師官兵衛】第8話で、官兵衛さんと秀吉さんがついに出会った!

2014/03/02

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更新が遅くてすんませんす。次回から早めます。
いよいよ黒田家が織田家と絡み始め、天下統一の舞台に登場してきますね。
有名武将がたくさん出てくるようになり、歴史ファンも見ていて楽しくなってきそうです。

第7話のレビューはこちら

オープニングは、小寺家の大評定。小寺の殿が織田に付くところを思い出します。

岐阜城で取次役に連れられて信長に会いにいく官兵衛さん。
「無駄なことは話しなさんな」
などとアドバイスをもらいつつ。

織田信長の最後の方の取次役は主に森蘭丸が務めていましたが、このときは1575年くらい。森蘭丸は1565年生まれのはずなので、まだまだ蘭丸さんは取次をしていなかったでしょうね。

スタッフが廊下をせわしそうに走っているシーンが、てきぱき織田家を象徴しているようですね。

そして官兵衛さんが信長さんに、ついに拝謁!

拝謁

ご挨拶をする官兵衛さん。いまだ従わざるもの、それは中国の毛利でしょうと。
毛利攻めには小寺が先手を務めますよ、と。

織田家の重臣が北陸の方が大変だぞ、毛利はまだまだだぞ、と。
この重臣が柴田勝家と見受けると官兵衛さんは、確かに大変ながら・・・

  • 一向一揆や石山本願寺が頼りにしているのは毛利家であること
  • 播磨は、中国の毛利から石山本願寺への道筋にあること
  • 播磨を制することで毛利と本願寺のつながりを断つことができること。
  • そのうえで、毛利を倒さねば織田家の天下布武は叶わない、と官兵衛さん。理路整然と語ります。

    途中信長さんが鼻をかんだりしますが、その一挙一動に重臣たちがびくっとしている演出が面白いですね。
    信長さんが身内からも畏怖されているということでしょうな。

    控えの間では栗山・井上・太兵衛が心配しつつ待っています。
    そりゃそうです、信長さんが気に入ら無かったら即刻首を刎ねるという噂なんだもの。

    「兵をいかほどお持ちかな?」(重臣)
    「500でございます。」(官兵衛さん)
    「なるほど、それは少なくてお困りであろう。上さまにおすがりするわけだ。」(別の重臣)

    最後に言った重臣が丹羽長秀さんであることも見抜いてしまった官兵衛さん。
    まあ席順でわかるかな・・・

    信長さんがかつて桶狭間の戦いで、2000の寡兵で20000の今川義元軍を破ったこと。
    兵の多寡では戦は決まりませんよ。
    また、孫子曰く
    兵は詭道なり
    と持論を展開します。

    兵は詭道なり、ってのは、
    戦ははかりごとを駆使して敵の目を欺き、ときには当初の作戦を変更してでも勝利しよう、という考え方です。
    現代のビジネスだと信用第一な部分もあるので、この兵法は使いにくいかもしれんですねえ

    丹羽さん、ちょっとイラッとして
    「おぬしごときに兵法を説かれんでもわかっておるわ!」
    丹羽さん、織田家の重臣なのにいつも地味なんだよな・・・

    次は明智光秀さんのターン
    「某は今スグ中国攻めにかかるべきと存じます」
    ちょっと担当したがってそう。

    プレゼンする

    ここですっくと立つ官兵衛さん、ずかずかと前方に進み、信長さんに近いところへ。
    大きな紙を一枚広げました。

    山陰・山陽の二つの道筋が毛利攻めにはありますよと。
    大軍を動かすなら平たんな山陽。山陽道に、姫路(官兵衛の城)、御着(小寺の城)があります、と。そしてこの姫路や御着こそ、中国を抑える恰好の要地になりまっせ。

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    ここで播磨の情勢について説明をする官兵衛さん。

    官兵衛さんの要旨は以下の通りです。

  • 播磨の大方の大小名は、今は毛利に付いている
  • それは毛利の力を気にしているだけで、とくに結束が強いわけではない
  • 織田家から然るべき大将さえ来てくれれば、播磨の大方は織田家につくだろう
  • で、それなら自分が播磨一国を説き伏せますよ!と自信に満ちた宣言です。

    ところどころ信長さんの厳しい表情のカットが入るのが怖いところね。

    播磨さえ手に入れれば、毛利を倒すことは容易にございます!と念を押す官兵衛さん。プレゼン終了です。

    信長さん、刀を手に官兵衛さんの目前へ。
    うわ、切られるの?切られたら2月で軍師官兵衛、終わっちゃうの?

    刀を半分くらい抜いてみて刃の様子を確かめたりする信長さん。全体的にスローな再生で緊迫感が!
    しかし刀を鞘に納め
    「そちに取らせる」(!!)
    と。

    官兵衛さん、信長さんに認められました。同じ考えだったご様子です。

    秀吉さん登場

    そこに走ってすっ飛んでくる一人の竹中直人・秀吉さん。遅刻しました。

    橋の普請が遅れてると報告した秀吉さんは3か月で完成させると言いきり、信長さんに念を押されると、
    出たー!18年前の懐かしいムーブ、「心配御無用!」

    18年前に竹中直人さんが主演で放送された大河ドラマ「秀吉」で話題になったこのムーブが、時を超えて再現されました。前も見ていた僕は懐かしいです。

    そして、この評定の場で、ついに秀吉さんと官兵衛さんの邂逅です。

    播磨行を秀吉に命ずる信長さん。官兵衛さんにも、秀吉とよろしく相談せよ。と指示します。官兵衛さんの説にも満足したようです。

    秀吉さんと官兵衛さんの語らい

    無事戻ってきてほっと一息の官兵衛ご一行。
    秀吉さんに誘われて岐阜城下で食事など取ります。賑わう岐阜城下。

    官兵衛さんがもらった刀が「へしきり」という刀なんだって?と秀吉さん。
    へしきり、は 圧切 と書きます。

    信長に無礼を働いた茶坊主が禅棚の下に逃げ込んだが、信長がその棚ごと真っ二つに切ったことから名づけられた刀と言われています。

    茶坊主のように切られるのではと心配していた秀吉さん。遅刻はわざとのようで、毛利攻めの大将を認められるよう一芝居打った、ということらしいです。人ったらしだなあ、秀吉さんは。
    岐阜から、秀吉さんの城の長浜においでよ、と誘う秀吉さん。

    信長さんの腹の内

    一方、岐阜城内の信長さん・・・。相撲を見てます。

    「毛利攻めは光秀さんじゃなかったの?」と奥さんの濃姫さん。
    「あやつは長篠で武田を破ってから、たるんでおる!」と信長さん。

    秀吉に毛利攻めを任せることで、柴田勝家の北国攻め、明智光秀の丹波攻めを頑張らせようということなんですね。部下を上手に競争させております。

    (ちなみにもう一人の重臣・丹羽長秀さんは主に四国を担当しているのですが、多くの戦国時代モノのドラマにおいてこのことには触れられませんね。地味だなあ丹羽さん)

    小寺の殿はグダグダ

    さて、播磨へシーンが映ります。

    信長との謁見は上々でした!と小寺の殿に報告する官兵衛のパパ。
    「ワシは毛利攻めの先鋒を受けるなんて言った覚えはない。困ったのぉ」と小寺の殿。相変わらずのグダグダぶりで。

    織田に付いて小寺家が生き残れるのか・・・
    「ここは、思案のしどころじゃのう・・・」
    このセリフを言ってる小寺の殿が思案をしていたことがないんだよね・・・。
    苦い顔の官兵衛パパ

    おけいこ

    松寿丸さんは、又兵衛と剣術の稽古中。自分より大きい又兵衛にはかなわない松寿丸。
    又兵衛は又兵衛で、強い人と稽古したいよー!と。

    松寿丸のママであり官兵衛の奥さんでもある光(てる)さん、薙刀を持って又兵衛に力の差を見せつけます。面を入れるところを寸止めしました。強いなママン。
    戦場で敵をなめてかかると命を落としますよ!と説教一発!

    そして、官兵衛パパが光さんとお話。毛利の調略が入っているのではないか、櫛橋(光の実家)がそこで動いているのではないかと。もうすべてばれています。

    で、官兵衛パパは光さんにお願いを。そのお願いは・・・・

    長浜城下

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    シーンは長浜へ。活気づいている長浜城下。

    官兵衛一向を連れて回る秀吉さん。

    そこに、盗人が捕まったという報告が。盗人を切り捨てようとする秀吉に「それは勿体ないです」と官兵衛さん。
    年も若いし体も頑健。昼間は働かせたらいいのではないでしょうか?夜には牢に入れればよいでしょう。命の使い道ですよ、と官兵衛さん。

    命の使い道は、第3話で出てきましたね。こちらを参照ください。
    【軍師官兵衛】第3話では、今後の官兵衛の人生を左右する二つの出会いと大きな別れと | 明日やります

    納得してその通りにしようという秀吉さん。

    長浜城に帰るとおもいきやー。
    秀吉を迎える石田三成さん、初登場。

    何してるかといえば、女性をはべらせての宴会でした。きれいどころを用意した、鼻高々な秀吉に喜ぶ官兵衛の家臣。
    官兵衛さんは「それがしは不調法もので・・・」と引き気味です。

    「今日までワシらは岐阜におった!」とアリバイ工作をする秀吉さん。なんで?

    という理由はシーンが翌日になってわかります。何よりも秀吉が恐れる、秀吉の奥さん、「おね」さん。
    黒木瞳さんが演じていて、貫禄ありまくりです。

    さっそく、夕べの宿泊について疑いをかけられる秀吉さん。城下で目撃情報があったそうで。
    秀吉さん、おねさんには頭が上がらないです・・・。

    そして官兵衛ににじり寄るおねさん
    「夕べはどこにいたの、官兵衛どの?」
    さすがの知恵者の官兵衛さんも、これには冷や汗もので困っていました。

    官兵衛さん、困った挙句に
    「どこにもおりません」
    と。

    秀吉さんにもおねさんにも嘘はつけないと・・・苦肉の回答でした。

    秀吉さん、お土産の反物でおねさんのご機嫌取りを。そこでも運上金についてチクリと祝える秀吉さん、なかなか頭が上がらないねえ・・・。

    さすがにこんなところまで記録にはないでしょうから、ドラマとして楽しく見るのが良いと思います。
    性格付けというか、立ち位置の確認ですね。
    NHKの大河ドラマは、戦国時代の女性の描写がたくましいです

    女房どの

    小寺の城・御着城にシーンが映ります。

    小寺の殿の嫁さんと官兵衛の妻・光さんとの女子トーク。
    その中で光さんが、

  • 織田の敵になったら女・子供も殺されるよ
  • でも味方になったら扱いは格段によくなって恩賞は思いのまま
  • 小寺の殿の考えが毛利に揺れてるらしいって噂があるよ
  • とご報告。

    小寺の殿へ奥さんからねじ込みがあったようで、櫛橋に
    「やっぱ織田に付くわー」
    と殿さま。女房どのには頭が上がらないようですね

    櫛橋、憤懣やるかたないっすな。

    家臣を大事に。命を大事に。

    長浜では蜂須賀小六と母里太兵衛が相撲を取ったり。
    太兵衛の剛力が見事で秀吉は「太兵衛をワシの家臣にさせてくれ」と官兵衛に頼み込みます。
    でも、太兵衛はもとより栗山まで、僕は官兵衛LOVE・黒田家LOVEですから、と丁重にお断りします。

    秀吉さん、結構人の部下を欲しがるんですよね。
    上杉家の重臣・直江兼続も欲しがったって噂だし、当時敵対していた徳川家から石川数正も奪ったしね。

    ほしい理由は、自分の部下にしたいのと、相手の戦力を弱めたいのと、そのほかいろいろだったでしょうが。

    秀吉さん、このときは納得してくれたようでした。

    宴会も終わって二人静かに飲む秀吉さんと官兵衛さん。語ります。
    ミミズだかムカデだかを食べている模様。農民出身の秀吉さんは、昔を忘れないように苦い食べ物を続けているんですって。

    良い家来をもってて羨ましいなあという秀吉さん。
    秀吉さん、農民上がりだから、もとからの家臣っていないんですよね。すでに小なりとはいえ領主だった黒田さんとは事情が異なりますから。

    「命の使い方」

    についてのいきさつを説明する官兵衛さん。

    自軍の兵士を殺さないように戦をしたい、という官兵衛さんに意見に意気投合する秀吉さんでした。

    戦わずして勝つ。この思想がこのあとの戦にも見て取れるんですよね。

    中国事情

    さて、毛利家。小寺が織田に付いたこと、家老の官兵衛さんが信長さんに会ったことが報告されています。
    織田が上杉や本願寺に手を焼いているうちに手を打つこと、もう過去の人の将軍義昭さんを使ってみよう、などと打ち合わせ・・・。

    秀吉さんは、竹中半兵衛さんとお話しています。どうやら竹中半兵衛さん、播磨の情勢を確かめていたもようで、半兵衛さんの報告が官兵衛さん軌を一にするという事実を聞き、半兵衛さん、官兵衛さんに興味を持ちます。
    「その男、試してみてもようございますか?」

    織田家の挨拶が終わった

    さ、次回は官兵衛さん、織田家の立ち回りでくたびれることになりそうです。
    半兵衛さんが小姑のように官兵衛さんをいびり倒すのか、もっと別の形で試すのか、こうご期待でございます。

    -黒田官兵衛
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