黒田官兵衛

【軍師官兵衛】第15話 播磨の動乱と荒木村重の苦悩

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冒頭は織田信長の正室・濃姫さん(内田有紀)。もはや美魔女というべきですかね。お美しい。

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天正6年正月の茶会

天正六年の元旦。織田家の幹部会議ともいえる茶会が開かれているんですな。
織田家の重臣が、上杉謙信の対応で離れられない柴田勝家以外が出席しています。対面に座っているのはこのところ激熱な荒木村重さん。

丹羽長秀さんは播磨平定をほめてくれ、滝川一益さん(関東担当)は嫌味でチクリチクリ。
そんな場で秀吉さんは信長さんに、毛利攻めに出馬してよ!とおねだりをします。

信長さんは信長さんで、摂津の本願寺が居ると毛利攻めに障りがあると、本願寺担当の荒木村重さんに喝。その上で、毛利はじきじきに叩きに行くと宣言します。

天正6年正月の茶会というのは12人の武将や茶道が集められて行われたという記載が残っているようです。柴田勝家を除く重臣、荒木村重も入っていたようですね。
このときの茶道は松井友閑という人でした。戦国武将ではありますが武辺ではなく、交渉や祐筆(書記・秘書的な役割)を主にやっていたそうですね。千利休が茶道として表舞台に出てくるのはもう少し後です。

秀吉さんは奥さんの「おね」さんにご報告。一番大事なところは信長さんに「あえて」お願いするんだよと。
家中の風当たりを強くしすぎないため、信長さんに手柄を立ててもらうことで自らを上げすぎないように工夫しているんですと。
で、茶会の後に信長さんに、

毛利を倒したら播磨は切り取り次第(好きに領地を持っていいよ、という許可)と言われた・・・。そうなんですね。

とはいえ、秀吉さんは播磨の地侍を尊重するご予定のようで。織田に味方してくれれば本領安堵、というのが秀吉さんのご意向。

櫛橋ご乱心

松寿丸さんは具足始め。松寿丸さんの鎧の身支度を播磨から来た栗山さん・母里さんがしてあげます。
二人は播磨でご報告。様子を聞いて喜びの官兵衛さんご夫妻に官兵衛パパでした。

そこにやってきたのが義理の兄で小寺の家老の櫛橋左京進さん。
先週の放送で、黒田家で引き取ることになった義理の姉の娘二人を、自分が引き取ると言ってきました。
こちらで預かったのだから、という官兵衛さんに、

力(義理の姉・左京進の妹)が出家することになったのはお前のせいだ

と櫛橋さん。義弟の官兵衛さんは誤解を解こうと一生懸命語りますが櫛橋お義兄さんは何も聞いてくれません。

お前が秀吉を引っ張るから播磨が修羅場になった!
私が何もしなくても織田と毛利は播磨で争った!
この減らず口で父に取り入り、力を出家においやった!

と、もう話になりませんねえ。

聞けば櫛橋家には、知らぬものの出入りが増えているようで、きな臭いですね。

「左京進一人では何もできないだろう」

と官兵衛パパは言います。櫛橋だけではことは大きくならない、ということと、もし何かが動くのであれば、櫛橋以外の何か大きな力が働くのだよということを暗示しているのですね。
小寺家中が乱れるのは、播磨情勢としても、織田家への示しとしてもよろしくないので、小寺の殿さまに釘を刺しに行こうと官兵衛さんは考えます。

小寺の殿と碁を打つ官兵衛さん。櫛橋の動向も報告します。
櫛橋は櫛橋で、小寺の殿に官兵衛さんの悪口を言っていたそうです。

「左京進は、おことに焼いておるのじゃ。逆恨みじゃ」

と小寺の殿が言うところで映像は炭火で焼かれている餅の絵。焼きもち、ってことですね。

「男の悋気は見苦しいのぅ。」

と小寺の殿はその場のお気楽発言。

官兵衛さんが小寺に伺うのと同時に、病に臥せっている小寺の奥方を見舞っている官兵衛さんの奥さん・光さん。
女性は女性で政治的に動きます。毛利に与することが無いよう、見張っていかないとね、ということでした。

村重・乱心目前

荒木村重さんは本願寺に、大阪立ち退きの交渉。
織田家としては、村重さんが信長さんに和睦→大阪撤退を提案して承認、で、本願寺と交渉をしているというステータスですね。

でも本願寺顕如さんは「信長はあまりにむごい」と交渉中にも仏様に向かってお祈りするパフォーマンス。

「石山にこもっている門徒宗は、信長が死ぬまで戦うと申して居ります」
「このまま戦っても死人が増えるだけ! なにとぞ和睦の道を探ってください!」
「私の一存では決められないのでしばらくお待ちください」

交渉は超難航。

三木城もきな臭い予感

で、三木城では別所家に官兵衛さんと竹中半兵衛さんが来ています。

若い当主・別所長治さんは毛利攻めの評定にはきっと参加します、と。
ただ、叔父の賀相、慇懃無礼な感じの対応をします。

別所家、家老の二人・両方とも当主・長治の叔父ですが、これが対立しているんですね。
重棟は織田派、賀相は毛利派です。

比較的シンプルに「協力の申し出をもらって安心しました」と笑顔を見せる官兵衛さんに対して
「そう?結構わかんなくない?」とでも言いたげな不審な表情を見せる半兵衛さん。

こういうシーンを見るにつけ、官兵衛さん、まだまだ軍師としてあまちゃんな描き方をしているのですけれど。
竹中半兵衛が亡くなるまではこういう位置づけなのかな?

織田と毛利が直接争うことになりそうなのは、先週家臣の寝返りで織田方に落ちた上月城。ここでは城を任されている尼子の軍勢が頑張って稽古しています。

本願寺顕如の眼力

シーンは本願寺と荒木村重さんに戻って。

話し合ったけれど、やっぱり和睦できない、ということでしたね。
信長を信用していません、とバッサリです。
石山(今の大阪城のあたり)を退去するときに、以前の戦と同じように皆殺しを狙われるでしょ。と。

荒木村重さんは信用できると思うのだけれど、織田信長は信用できないよ。
荒木殿は、信長殿を本当に信じることができるのですか?と鋭い目で聞く本願寺顕如さん。
仏像の目のアップにも凄み。

もちろん信じています、という荒木村重さんですが、その目に一点の曇りもなく・・・というわけにはいかないようで。動揺がありありと見て取れます。城に戻って奥さんに悩みを打ち明けます。どうしたらよいのだろう・・・。

そりゃそうです。本願寺との和睦を信長さんに提案したのが自分で、いざ和睦しようとしたらできません。
それでは役に立たない家臣をばっさばっさと落とす信長さんからの罰は必定ですからね。

メンタル、そうとうやられてしまってますね、荒木さん。

まあそれでも安土城で報告する村重さんですが・・・。

「村重、そちは播磨に行き、秀吉配下として毛利攻めに加われ」

と信長さんのご命令。
罰は降格でした。信長さんにしては軽いかな・・・。同様に本願寺攻めで失敗している佐久間信盛さんは追放されていますからね。このドラマでは描かれていないけれど。

でも「筑前(秀吉さん)の下で働けとな・・・」と言い捨てる重臣たち。ショックの村重さん。

播磨まっぷたつ

毛利の使いが播磨に来てますよ・・・という怪しいワンカットのあと、加古川という地で秀吉による播磨攻めの評定に。
加古川評定というんですが、これがだめ評定だったんですね。

あれ?別所長治がいない。
櫛橋左京進の表情もやばい。評定での表情。

賀相ではない方の叔父・重棟は「当主長治はもうすぐ来るはずです」というのですが、
賀相は「長治は来ません。私が名代です」と。ざわつく播磨の地元勢。

毛利攻めの陣立てをしたいという進行に「それがしに考えがある」というのが、その賀相さん。
無駄とも思える長講釈にいらいらしまくる秀吉さん、もういいよ、といったところで激昂したのが賀相さん。要は喧嘩を売ったんですね。
そこに同調したのが櫛橋左京進で、評定が一気に険悪になりました。

信長さんが秀吉さんに播磨切り取り次第、という話もなぜか漏れていたようで・・・。

賀相と櫛橋は「われらは毛利につく!」と高らかに宣言してしまいましたね。別所家は播磨No.1の家なので、ここが毛利に付くとなれば、同調する小さな家はたくさんあるわけで・・・。

播磨が統一されておらず分裂だけが見えてしまった加古川評定でした・・・。
ここまで計画的な分裂話があったのは毛利の手が回っているのだという秀吉軍の分析でした。

戦国時代の有名な忍者といえば服部半蔵と風魔の小太郎がいますね。
伊賀忍者・甲賀忍者という言葉がありますが、服部半蔵は伊賀忍者の御三家、服部・藤林・百地の中でもトップの服部家の頭領です。そう、忍者の中でもすごい人なんです。
で、毛利家なのですが、この時の前の当主・毛利元就はいろいろ謀(はかりごと)を駆使している人でもあり、忍者の使い方もうまかったと思われます。座頭衆と言ったらしいですね。
その座頭衆が引き続き力を持っていてもおかしくなく、毛利が織田の情報を得ていても不思議ではないかなと納得できます。

ちなみにこの加古川評定でも、竹中半兵衛さんの体調は相当悪そうでしたよ。

その別所の城(三木城)にいたのは別所の当主・長治さんと賀相さん、それに加えて毛利家の外交僧・安国寺恵瓊さんに櫛橋。
グルになってたんですね。

これ、播磨も分裂しましたが、櫛橋が加わっていることで、小寺家も分裂しているんですよね。

小寺劇場

文字通り噴飯してびっくりしたのが小寺の殿ですよ。官兵衛パパが報告に行って、櫛橋以外の重臣にも寝耳に水だったようで。櫛橋はもちろんこの場にはいません。めっちゃ慌てふためきます。小物っぷりが素敵。

播磨分裂・小寺分裂はあっという間に黒田家にも伝わりました。戦のしたくを始めないといけません。

説得失敗

官兵衛は栗山さんを連れて櫛橋の城・志方城を訪れます。櫛橋との交渉の場には安国寺恵瓊さんも。構図がこれではっきりしましたね。

「おぬしの口車には乗らん」(櫛橋)
「恵瓊殿の口車には乗るんですね」(官兵衛)

平行線。

「確かに信長は強い。でもあの気性の信長の時代は5年、いや3年でしょう」

とは恵瓊さん。

安国寺恵瓊という人、京都の東福寺の住持でした。そう、紅葉の名所の東福寺です。
この人が信長のことを表したのは歴史好きには有名です。実際にこの言葉を言ったのは1573年の毛利家の武将への手紙だったようで、意訳すると
「信長はあと5年、いや3年かも。高転びに、あおむけに転ぶでしょう。藤吉郎(秀吉)という人間はなかなかのものだぞ」
と言っている、というんですね。

なんか、秀吉の時代に秀吉をほめるための文章が出来上がってる感もあるのですが、恵瓊がそう見立てていた、ということはあるのかもしれません。
「高転びに転ぶ」
という表現を使うと、ちょっと歴史マニアっぽいです。

もう櫛橋もメンタル的に厳しくなってしまっているようで。刀を官兵衛さんに突き付けます。

「兄上、考え直していただけるのであればこの首差し上げます。目を覚ましてください。毛利との戦が長引けば犠牲者が増えるだけだ」

という官兵衛さんに櫛橋さん、刀を振り下ろしてしまいます。

官兵衛さんの頬をかすめて軽く血を流した官兵衛さんですが、このときの効果音が、必殺シリーズで中村主水が悪人を切った時のような音・・・。まあ音はあれですが、気持ち的にそんな感じだったのですね。

播磨分裂、櫛橋の気持ちも分裂、荒木村重の気持ちも分裂

織田vs毛利のやりとりと、荒木村重さんの苦悩にフォーカスされた第15話でした。
ざわ・・・ざわ・・・。

官兵衛が堂々と軍師っぷりを発揮するのは、もう少し後ですねえ・・・。

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